その他

おかげさまで会社設立20周年を迎えました

本日、当社は会社設立20周年を迎えました。今から20年前、南青山にあるビルの屋根裏部屋、10坪10万円のオフィスを借りて、4人の有志を結成し、会社を興したのが始まりです。当時は形骸化して新鮮さを失った引き出物をフレッシュに変えたい。引出物本来のストーリー「引く=繋ぐ」に感動し、その意味を現代社会に広げたい。そんな想いを胸に最初の10年間は国内外のクリエイター達とコラボレーションし商品開発を行ってまいりました。

シドニーのオペラハウスを建築したヨハンの娘・リンウッツオンと日本の伝統工芸である漆器のコラボレーション作品から裏原宿のファッションデザイナー達との協業によるホームプロダクツをリリースしました。営業面では全国のホテル・結婚式場との取引は700会場を超え、引出物業界に突如現れたベンチャー企業にしては、それなりの存在感を示すことが出来たのではと思います。
後半の10年は外部環境の変化によりモノ作りからは完全撤退し、スマートフォン台頭を機にパラダイムチェンジ。世界で一番小さな引出物をキャッチフレーズにカタログギフトの電子化を推進して参りました。業界初の取り組みがゆえにサービスローンチ当初は思うように売れませんでした。しかし、コツコツ諦めずにITリテラシーの高いお客様層を中心に販促とシステムのブラッシュアップを積み重ねたことで徐々に顧客の信頼を獲得、今では業界のデファクト水準にまで成長いたしました。

当社のコアコンピタンスであるブライダル関連領域以外では社会貢献の一環で、関連会社の設立、ベンチャー企業への投資活動を通して社員の独立や次世代起業家の育成に務めて参りました。ベンチャー企業への投資判断は、儲かるか否かよりも人(経営者のヴィジョンと生きる力)、事業の社会性(事業が成功した時に今より世の中が良くなるか)にフォーカスし投資を行って来た結果、投資先企業3社が株式上場の目標を果たすことが出来ました。難易度の高い目標を実現した起業家の方々には敬意を表すると同時に、キャピタルゲインは次世代の起業家育成のための再投資資金として活用して参ります。

今までの20年間、振り返ると山あり谷ありで、ベンチャー企業特有の死の谷を何度が垣間見る経験をしました。どんな経験も今思えばタフな経営者として成長するための関所のようなもので、失敗、成功含めすべて修行の場だったのかもしれません。時には高い授業料を支払いましたが、お金では買えない貴重な経験をさせてもらったのと感謝してます。
経営者は孤独だと言う経営者が多いように感じますが、実は私の場合、一度も寂しと感じたことはありません。ひとえに良き参謀、社員、家族に恵まれてきたからかもしれません。ここまで生き抜いてこれたのは、社内外のクルー、ステイクホルダーの支えがあったからに他ならず、直接伝えるのも照れくさいので、この場を借りて深く感謝申し上げます。

これからの20年、私自身は70歳目前の歳に迫りますが、自分が生きているのか否かも社会がどうなってるのかも、あまり想像がつきません。ひとつ言えることは、今よりもっと社員が安心して家族を養って働けるような企業の財務体質と職場環境を整備しておきたいと考えてます。そして、個々の社員が働くのが楽しくて、個々の好奇心、能力をいかんなく発揮できる会社にしたいと考えてます。社会における責任としては、サステナブルな社会の課題解決に貢献し、社会から愛される会社を目指して参ります。ビジネスクリエイターともいうべき起業家の育成は私自身の学習の場でもあるので、本業と平行してこれからも積極的に進めていきたいと思います。

引き続き、ブライダル・イン・プロジェクトを宜しくお願い申し上げます。

株式会社ブライダル・イン・プロジェクト
代表取締役CEO  山田 希彦

TOP